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Gと道産子

道産子としてまず気になるものといえば、


ゴキブリというやつである。


「“北海道にはゴキブリがいない”って本当!?」とよく聞かれるが
概ね本当。

ゴキブリとは未来永劫遭遇したくない!という人には
北海道に移住することをオススメしてみる。

とりあえず一般家庭で見かけることはほぼない。
というのも“いるところには、いる”という話だ。
飲食店付近にはやはりいる、とのこと。
電話関係の仕事をしていた父曰く
「お客さんの電話をパカッと開けたら、卵がギッシリついてるのが見えて
 即ゴミ袋にブチ込んで殺虫剤を噴射したことがあった」
とのこと。
しかしそれ以外の目撃談は聞いたことがないし、私も見たことがない。


そんなワケで、私はゴキブリとは何の接触もなく生きてきた。
故に、ゴキブリが気になる。

知り合いたちのゴキブリについての話し口はこうだ。
「この前“G”がね…え、いや、アイツだよ。黒光りの」
「“G”がいないなんて、北海道は天国だね!」
「“ゴ”の字がね…」

名前を呼ぶのもおぞましいという。
そしてそれをみんながきちんと察する。あぁ、Gね、ゴの字ね、と。
えらい嫌われようだ。まるでヴォルデモート。


ありがたいことに環境が良かったのだろう、
しばらく私はゴの字を見る機会がなかったのだが。


ある日の夜道。
寮仲間たちと家路を歩いていると、

「っっっ!!」

声もなく突然飛び退く友人。
続いて避ける友人。

「え、何、もしかして…」

思わず駆け寄ってみた。
もちろん、“怖いもの見たさ”で。

「え、ちょっと!?;」

そこにいたのは、初めて見るゴの字だった。
高速で向かってくる、飛んでくる、といった噂に反して、
そいつは実におっとりと歩みを進めていた。
ゆさゆさと揺れる触角の愛らしいこと。

「北海道人は恐ろしいな…自分から向かっていくなんて;;」

まずは満足。
嫌われるだけの理由はあるのだろうけど、
とりあえず「外で見る分には普通だな」と思った。




後日、同じく北海道出身東京在住の母の友人に話を聞いた。

「私も初めて見た時は興味津々だったよ。
 友達に「この虫はなに?ピカピカしてキレイだね!」って。
 そしたら「アンタそれゴキブリだよ!!」ってさぁ」

一つ悟った。
レッテルというやつの影響力は甚大だ。
何も知らずに見ると、こうも印象が違うとは。

「みんなから避けられてる子」というレッテルを知っていれば近寄りがたい子も
何も知らずに会えば、何ら普通に接することができるのではないか、と。


とはいえ、私も部屋で遭遇したらどう思うか分からないな…デカいし。


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うしろだ(なぎくま)

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覚えたので散歩が楽しい。

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