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ニワトリひろった

実家付近でのこと。
荒れた天気の中、家へ帰ろうとしていたところ、
強風に抗って進む一羽の茶色いニワトリを発見。


「あれ、あの子近所の家で飼われてる子じゃないだろうか」
散歩と称して家の周りを歩いているのを、何度か見たことがある。
近寄っていって捕まえる私。
「え〜と・・・ あんた家どこだっけ?」
川方面の家のどれかだってことは覚えてるんだけど、
どの家だったかまでは忘れてしまった。
「とりあえず、近くまで連れてったげるからね」

『かえされちゃうの?』

そう言ったのはニワトリだった。

「・・・帰りたくないの?」
『うん』
「ひょっとして・・・家出?」
『うん』

なんてこった。


結局家に連れて帰った私。
じゃあさよなら、ってのもなんだか薄情だからね。

当然、母さんは目を丸くした。

「どうしたの、それ」
「多分、川の方の家で飼われてるニワトリ。でも帰りたくないんだって」
「なんでわかんの?」
「この子しゃべるんだわ」
「マジ?」

ひらひらと手を振って「コンニチハー」と声をかける母。
ニワトリの方も目がまんまるい。黙っている。

「・・・まぁしゃべるったって、トリ頭なんだろうね」
たしかに、頭は良くなさそう。

父さんが急ごしらえでトリスペースを作ってくれた。マットと柵で。
父さんは子供のころ、動物をたくさん飼っていたらしくて、けっこうノリノリ。

「飼うとなったら、“悲しい場面”までちゃんと面倒みないとね」
そういう母さんは、それがいやで、今まで動物を飼うことをしなかったらしい。
私の頭に一瞬死んだニワトリの画が浮かんだけど、なかったことにする。

ニワトリは、落ちつかなそうにウロウロしている。
おもしろくて、目線を低くしてそれをながめる私。

「あ、そうだ」

  “ニワトリひろったなう。”

とりあえずそれだけツイートしておく。

そういえば私、小さいころニワトリのフォルムが好きで、
『みかん絵日記』とか『Gu-Guガンモ』のような
しゃべるニワトリと生活する漫画が描きたいと思ってたなぁ。
そんなことを思い出して、脳内がプロットスタンバイ状態に。

「それで、あんた名前はなんてーの?」


−−−−−−


教えてもらう前に目が覚めた(゜□゜)



ちなみに近所にニワトリ飼ってる家があったってのは夢設定。
強風に抗うダチョウも出てきたけど割愛。
よそさまのペットを盗ってはいけません。
よそさまのペットをおうちへ帰してあげたことはありました。
でもつぶらな瞳で「帰りたくない」って言われたら、ねぇ…?
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うしろだ(なぎくま)

Author:うしろだ(なぎくま)
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漫画やイラストを描いています。
子供向けイラストが中心。

興味の対象は日々移り変わり。
マイブームはお花。
野の花を生けることを
覚えたので散歩が楽しい。

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